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ああ・・過ぎゆく日々の戯れ言よ・・・
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ふふふっ 現実逃避中です。
ゲームのやり過ぎか右手首が痛いなぁ・・・



Magic earth ~アムロとシャアと時々カミーユ、そんでもってジュドー~



ここはジオンの西の外れ
この辺りでは一番栄えたこの街の外れに男は小型の空飛ぶ船を着けさせると紅蓮のマントをひるがえした。
彼の身の回りを世話をするモーグリの一匹が彼に恭しく赤い帽子を手渡す
男はそれに笑みを見せると目深に赤い羽帽子をかぶり、夜の盛り場へと歩き出した。

男の格好は一見すると赤魔導師のようだ。
だが並の冒険者なら、すぐにただ者では無いと分かるだろう。
彼が身に纏う凄みのようなもの
それと派手好きな彼が身に付けているのは
一介の赤魔導師ふぜいが身に付けられるような代物では無いと言うことを。

オレンジ色の街灯が霧で濡れた街のレンガを艶やかに光らせている
細く曲がりくねった小道から店の明かりとにぎやかな喧騒が漏れている

(ここにしよう)

赤魔導師を装った“シャア”は店へ入ると手近なテーブルに着き酒と軽い物を頼んだ
店には古めかしいパイプオルガンと、その音色に合わせて踊る若い踊り子が踊っている
ステージは丁度最高潮のようで口笛と男達の熱い声援が一層大きく鳴り響いた
シャアもそれを聞きながら踊り子のなまめかしい踊りを楽しんだ。

ジオンは連邦よりも科学が進んでいる。
だが、こういった町や建物、それと装飾などは割と古めかしい物を好む国だった。
さすがに中枢都市ともなると機能性を生かしたビルの群れにはなるが、
地方都市などは様式美を重んじることが格段に多い
ここもその一つで
それらを好むシャアは時々こうして夜の町にまぎれては、人の温もりを確かめに来た。

シャアが運ばれた酒に口を付けてると
ショウを早めに切り上げた踊り子が勝手にシャアの隣へと腰を下ろす。
踊り子は16,7の小娘で、短い赤毛を汗でしっとりと濡らし 気の強そうな視線でシャアを見た。

「見かけない人だね。この街は初めて?」

その質問に“そうだね”と答えながら店の親父に彼女の物を頼む。
回りの席からやっかみの声がひっきりなしに上がった

「そう。じゃあ、時間はある?案内するよ」
「ほう?案内・・・?」
「そう、案内」

女はそう言いながらシャアに目を合わせたままオリーブを口に含んだ。
その姿にシャアは、自分の思い人の事を鮮やかに思い出し彼女の姿と重ねてしまった。

彼女の若さ溢れる肉体は、最初に出会ったときの幼い彼の肢体に似ている
気の強い眼差しや態度は、苦難辛苦を得て身についた彼の態度とそっくりだった
思わず気持ちが溢れてふらりと彼女の赤毛に手を伸ばす
だが、触れる前に彼女がぱしりと手で払い、にやりとシャアに笑んだ

(・・・まいったな、こんな所まで似ているとは)

シャアは苦笑して、彼女がグラスを空けるのをしばし待ってから席を立ち
「では、不慣れなものでね。案内を頼む」
と、そう言った。彼女はニコリと笑って腕を絡めてきた。


***


「あらやだ、モーグリじゃない!珍しい!」


店を出て街の中程にある広場
聖なる水の溢れる噴水の所まで歩いていくと彼女が出し抜けにそう叫んだ

・・・確かにシャアの城には沢山のモーグリ達がいるが、こんな町中にモーグリは普通いない
では、自分の所のモーグリだろうか?と目を向けるが・・・何かがちょっと違う気がした。
そうだ、鼻の色が違うのだなと気づいたところで頭の中に声が響く
普通モーグリは鼻がピンク色をしているのに、そいつは鼻も羽根も青かった。

『こんな所で何してるかと思ったら、何やってんですか大尉』
「カミーユか・・・!?」

思わず漏れてしまった声に彼女が訝しむ視線を向けた。
それにシャアは“すまないね、用事が出来てしまったようだ”と告げ金貨を数枚彼女に渡す

「え?こんなに・・? なんだか悪いわ」
「気にしないでいい。良い夢を見たまえ」

“ありがとう”と告げる彼女が去ると、青いモーグリは泉の水を一口飲んだ
するととたんにモーグリはかき消え、そこに青い髪の青年が現れる。
口を開いたのはシャアの方が先だった

「久し振りだな、カミーユ。随分と懐かしいな 今まで一体何処にいた?」
「・・・・大尉は俺が何処にいたと思ってるんです?」
「・・・? あの戦争で嫌気が差して姿を隠していたのだろう?私の元からも」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「君の気持ちは痛いほど分かったのでね、探しはしなかったし記録も出来る限り抹消したはずだが。
・・・・・・何を怒っている?カミーユ」
「あああ!もうっ・・・!嫌になるっ!!」

カミーユはガンッ!と噴水の淵を腹立たしげに叩いた
ビシッっと硬い石の台座にヒビが入る

「あのねぇ!俺はアンタと違ってそんな事で身を隠したり何かしない!」
「・・・・? では何処に?あの後の戦いでも君のような噂の一つも私は聞かなかったぞ?」

飄々とした態度のシャアにカミーユはしたたかにキレた。
記憶よりも幾分か年を取った師匠につばを飛ばしながら一気にまくし立てる

「そりゃあそうでしょうよッ!俺は十日ほど前までずっと眠ったような状態だったんだからッ!!
シロッコの最後の呪いでそうなったんですっ!!分かります!?起きたらあの戦争なんて遠の昔で、
もうひとつ戦争が起こった後だって言うじゃないですか!?それもあなた主導で!
俺の気持ちが分かりますか!?どんなに悔しい気持ちだったかっ!
アムロさんからそれ聞いたときホントに心の底から詫びましたよ!もちろんアムロさんにね!」

シャアは驚いた表情でそれを聞いていたが、口から出たのは一番気になる単語だけだった。
「・・・アムロだと?」

それにカミーユはいっそうムカムカを募らせながら吐き捨てるように言葉を続けた

「そうですよッ!俺を助けてくれたのはアムロさんですよ!どんなことが起こったか教えてくれたのもね!」
「では何故アムロはここにいない!」
「いるわけないでしょうが!貴方の顔なんて見たくもないに決まってます!アンタ彼に何したか分かってるんですか!?それになんです!!あの女は!」
「あの女?」
「さっきの踊り子です!まるっきりアムロさんじゃないですかっ!身代わりですか!?まったく不潔ったらありゃしない!アムロさんにこだわって戦争まで起こしてする事がこれなんて・・・ホント情けなくて涙が出ますよ!」

「言ってくれるな、カミーユ」

さすがのシャアもここまで言われて苦い表情になった。
それにカミーユは多少溜飲が下がったのか一息ため息をもらした。

「ではいったい私に何のようだね?カミーユ」

それにカミーユは鼻息をふんとならして言い放つ

「もちろん修行の続きとあなたの見張りです。まったく目を離すとろくな事しやしないんだから。」
「見張りだと・・? カミーユ、それが師に対する言葉とは到底思えんがね」
「いいんです!俺と大尉はフィフティーフィフティーですから。俺も大尉にみっちり仕込んであげますから」
「何をだね?」

不愉快そうに呟いたシャアにカミーユはそこで初めて笑った。

「アムロさんを落とす方法をですよっ!決まってるじゃないですか!」

その言葉に面食らったシャアを余所にカミーユは“飛空艇あっちですよね”と走り出す
それに付いていきながらシャアは渋い顔で
「アムロは徹底的に私を避けているのだぞ?」と呟いた。
そんな師匠にカミーユは苦笑して“大丈夫ですよ”と告げた。

「アムロさんが“シャアによろしく”ですって。」
「アムロが・・・・?」
「あんな事までしたのにね。アムロさん、もうそんなには怒ってないですよ 多分」
「多分?」
「はいはい。じゃ、絶対。脈はあると思います」

それに気をよくしたシャアはしつこいくらいにアムロの様子をカミーユに聞いた
それに適当に答えながら、久し振りの我が家にカミーユは心をウキウキと躍らせる。


飛空艇が目指すのは西の地の果てにある“幻の森”の奥
そこでシャアとカミーユの新しい生活が始まったのだった。



つまらぬ続きを書いてしまったり。ジオンサイドです。・・・そう、ジオンはFF系で!
私 さほどマニアじゃ無いので、両方Ⅲの世界観で行こうかなぁと。
ちなみにカミーユがモーグリに化けてたのはシャアの行った先をモーグリに聞くためです。
補足をこんなトコでしてすみません。因みにタイトルもちょいと改題しました。
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何とかGの森更新。・・・桜の方ほったらかしになってるのに目眩を感じます。
ああ・・・でも、そんな事じゃないだろ?自分!
もうすぐ試験なのに~!勉強しないでどうするよ~!?
だけど、こんな時にかぎって妄想がふくらんじゃうんだよなぁ・・・。

と言うことで・・・
ドラクエとFFとナウシカが入り交じっちゃうようなの(+赤ずきんチャチャ)書きます。
・・・マイマイ、出る!
(↑ハイテンション)笑



Magic of the earth  ~アムロとシャアと時々カミーユ~




唱えた声はやがて大きな波となり、辺り一面にこだまする

パルプンテ・・・パルプンテ・・・パルプンテ・・・

ガチャン!

なにかが こわれるような おとが した!




「くへ~、 キッツ・・・」

ジュドーはしたたり落ちる汗を拭いながら下を見た。
そして見なきゃあ良かったよ・・・と後悔しながらまた一つ足を一歩下に踏み出す。
マスクが息苦しくて外したくてたまらない。
だがそれをすれば一分とたたないうちに肺が腐って悶え死ぬ羽目になるだろう・・・

ここは人の立ち入ることの許されぬ腐海の森
猛毒の胞子をたわわに付けた巨大な菌糸類が至る所を埋め尽くしている。
もちろん未開の地に道など有るはずが無く、
こうしてジュドーは命綱無しの断崖絶壁ロッククライミングをする羽目になっているのだ。

「なんちゅ~所にいるんだよ、大魔導師アムロって奴は・・・。」

そう、ここに住まうは連邦屈指の大魔術師”アムロ・レイ”
気まぐれな彼はめったに人前には現れず、この人を拒む東の地の果ての奥に暮らしているという
元は宮廷魔導師だったらしいが、その余りの力に連邦も恐れをなしたという事だ。
それを物語るのが彼の通り名 白い悪魔 と言う奴
話によると大魔導師アムロは白銀の竜に姿を変えて、敵のジオン兵を頭からばくばくと食べたらしい。

「やっぱりヤベ~よなあ。・・・でも、カミーユさんの為だし・・・」

ジュドーはそんな曖昧な独り言を呟きながら谷底を目指す。
・・・だが、降りても降りても下が見えない。
谷底はいったい何処まであるのかとジュドーの気持ちを萎えさせる
でもここを超えなければ大魔導師が住んでいそうな尖った城のような洞窟にたどり着けないのだ
やってやんぜ!と空元気を出しながら下へ下へと降りていった。

カミーユと合ったのは一ヶ月前だ。
丁度何処かの病院に運ばれる所をたまたまジュドーが居合わせた。
それだけ。
カミーユがジュドーの手を握って、感応さえしなければ。
カミーユは何も話さず、まるで生きた人形みたいだった。
虚ろな瞳が綺麗だったけど、とても悲しい気分になった。
気になって彼の事を調べてみると、随分前の大戦の終わりぐらいに彷徨っているところを拾われたという。
けれど、どんな治療もどんな魔法も利かないらしい
彼を長年直そうと試みてる治療者は”これは特殊な魔法のせいじゃないかしら”と言った。
そして”きっとこれを癒せるのは大魔導師アムロ以外にいないかも”とも

話によると、ジオン系の魔法はまったく反応が無いらしい。
連邦系は多少反応があるのだけれど、最高位と言われた呪術師でさえも匙を投げたという
だから、もうアムロ・レイだけが頼りなのだ。
ジュドーはそれが分かると東の地の果てへと向かっていた。
どうせ気ままな一人旅。でっかい夢は大金持ちに成ることだ!
職業盗賊、町では商人。男ジュドー腐海の森にいざ出陣!
未開の地は、きっとお宝満載だぜ~~~!
・・・と言うことで話は現在に至る。

「うわっと!」

手を掛けていた菌糸の枝がずるりと剥がれた。
とっさに体制を立て直したから平気だったが、・・・ホント、嫌になる。
この、ジャングルそのままの菌性植物?達とそれとありえないだろ、なんだよコレ!?な巨大昆虫ども
これらを魔導師アムロ・レイが生み出したというなら実に嫌な奴だなあ、とジュドーは思った。
そういえば、”頭からばりばり食った”というのはジオンの人間から聞いた話なのだが、連邦の人間から聞いた、彼のえげつないエピソードは、”お前なんかメラ一発さ”と言う奴だ。
どうやら当時の連邦のNO2魔導師がアムロ・レイに勝負を挑んでこういわれたらしい。

”メラ一発”

どんなに修行を積んだとしても、メラはメラだ。
拳大程の炎の固まりだ。
最近じゃかまどの火を起こすのにも使われるくらいポピュラーなそれ。
もちろん、勝負を挑んだ奴は怒っただろう。

だが・・・負けた。メラ一発に。

いや、詳しく言うとメラ一発だけじゃないけど。
メラ言う前にガソリンどばっとぶっかけたけど。
それからマヒャドで消火したそいつにアムロ・レイは言ったという
”勝負は魔法だけって制限無かったろ?”と。
その他にもエトセトラエトセトラ・・・伝説は至る所にちりばめられている。
俺としてはそんなヤバイ相手に会わず、スキみてお宝ゲット
そしてカミーユさん直す巻物ゲットといきたいところだね。

(随分言ってくれるね)

頭の中に響き渡る声に躯の血がざざざと冷え渡った
ぎぎぎ・・・と横を見ると真っ白な竜がすぐ横の崖で自分を見つめていた。
”・・・・殺される!!”
そんな気持ちで慌てたジュドーはがけの下へと真っ逆さま。
気付いたときにはもう遅い

「おわわわわわわわわわわ・・・・・・!」

落ちて行く先には訳分かんない羽の生えたムカデ(もちろん超巨大)がいた
そいつは多分ジュドーを食べようと突き出た顎をかちかちと鳴らしてる。

(天国の父さん母さん、それからリイナ、俺、夢を叶えられなかったよ・・・。)

そんなお別れの言葉で浸っていると、ジュドーのすぐ横を白い竜がばっさばっさと付いてくる
もしかしてここでこいつに食われちゃうのか、と心で十字を切ったところだった。

(ほんっっ・・・と失礼だね。俺が誰をバリバリと食ったって!?)

え?アンタでしょ?と見上げると、また頭の中に声が響き渡った。

(食うわけ無いだろ!?人間を。・・てか、ジュドー?君さ)

「・・・・はい?」

(その子助けたいの?お宝あさりにきたの?どっち?)

「どっちも!」

こんな状況で嘘付ける奴いるはず無いとジュドーは即答
その時羽の生えたムカデが”カシーンッ”とジュドーめがけて顎を鳴らす
・・・間一髪
まだジュドーのお腹はさようならをしないですんだようだ。

(はぁ。まぁ夢は大金もちねぇ。ある意味君って真っ直ぐだよね。)

ひーこらジュドーが空中でダンスを踊っているのをよそにのんきな声は続いてく

(お金は、妹の為かぁ・・・あ、やば、俺 こういうのに弱いんだよね。お涙ちょうだいものとかさ)

「あ、あ、アンタねぇ・・・!」

虫との戦いはまだ続く!突き出された鋭い顎をジュドーはウルトラCで必死にかわす

(ん?助けたい子はちょっとヨコシマ?お礼のデートねぇ・・・。そんな巧くいくと思う??若さだなぁ)

ジュドーは虫の胴体に掴まりながら竜に叫んだ。もう一匹がジュドーを狙って近寄ってくる

「アンタ!助けてくれるの!くれないの!?」

それに白銀の竜はにやりと笑い 『あやまったらね』と呟いた。

もちろんジュドーがどうしたか。
というかこの状況で謝らないやつは絶対にいないだろう。
白銀の竜、アムロ・レイはその言葉を聞き終えるとジュドーの襟首をひっつかみ
急降下で地面すれすれを旋回した。



***


「ありゃ。シャアん所のおちびじゃないか」
「は?誰です?シャアって・・・。」

ま、いいか。と呟いてアムロはカミーユを調べだした。


あの後ジュドーは竜の姿をしたアムロに口にくわえられたまま連邦の小さな町に降ろされた。
カミーユの病院がある町に。
それを知るとジュドーはアムロにもう一度へーこら謝り、人の姿へ戻ったアムロを病院まで連れてきたのだ。
大魔導師アムロは、人の姿になると驚くほど平凡だった。
だが、さすが連邦屈指と言われる腕前は確かなようだった。

「ああ、分かったよ。これパルプンテだ。術者は・・・う~ん、シロッコ!すごいね~、イタチのすかしっ屁?」
「はぁ?さっきから何なんですか~~??さっぱりわかんねぇ~~~」
「いやいや、最後っ屁。・・・・所でジュドー。この子のどのへんに惚れたの?」
「え?やだな~アムロさん。どこって?そんなのこの可愛らしい顔とかさ~~」
「ふんふん」
「このはかなそうな、守ってやんなきゃ駄目そうな・・・わかる?」
「ほうほう」
「こういう女の子って、男のロマンだと思わない!?
ああーーー俺、この子と結婚できるかなぁ~アムロさん!どう思います!?」

しらないなあ、と意地悪くアムロは笑むと手のひらからキラキラ光る粉を振りかけた。
しばらくするとカミーユが”う~~~ん”とうなって伸びをする。

「じゃ!ジュドー。後はしっかりな、応援してるぞ?」
ドアの外で待ってるから~と立ち去るアムロにジュドーは純粋な気持ちでありがとうございます!を言った。
アムロは”ほらほら、最初が肝心だぜ?ジュドー”とはやしてからドアをパタンと閉めた。
それと同時にカミーユはたった今起きたばかりのように目を開き「君は・・?」と呟いた。
その、初めて意志を持って動くカミーユに感動したジュドーは
”お?声は意外に低いのか~、なんかセクシィー”
とか思いながら思いの丈を口にした。

「俺、ジュドー・アーシタ!ぜひカミーユのお婿さん候補にひとつよろしく!」


地を這うようなプレッシャーの嵐
響き渡る怒声と炸裂音にアムロはひひひと笑った。


「俺は男だよぉぉぉーーーーーーーー!!!!」


その後顔をパンパンに腫らせるだけ腫らしたジュドーは”せめてもの冒険のご褒美だから”
とアムロににっこり言われ、有り金をなかば強制的にカジノに賭けさせられる。
なんと・・・そこで一財築いて晴れて故郷に錦を飾ることが出来たのだ!
その、見事なまでも勝負強さにジュドーは惚れ込みアムロの弟子となるのはすぐ後のこと
カミーユも自分の師匠の元へ、西の地の果てへと旅だった。



そう、お話はここから始まります。
長く続いた戦争が終わり、伝説の魔導師2人の元に弟子が一人づつ。
いったい彼らはどんな生活を送るのか・・・
それは次回のお楽しみ




なんじゃいこの長さ、このテンポの悪さ、この締まりの悪いシメ。
あ~~~疲れたよ~~~~。それにシャア出てこないし。
あ、それに副題に問題ですね。今ここで付け足しときましょう!

~それとついでにジュドーもね~
ステキサイト様はっけ~ん!
触発されたんでちょいと書いちゃいます。
汚れた・・・文章をね。・・・クククッ!



G ファースト・ギャグ ララアの僥倖



ララァが雨上がりのテラスで微睡んでいると1羽の鳥が悲しげに鳴いた。
水辺でのたうつ鳥は死期が近いのか 水辺でもがき苦しんでいた。
鳥は白鳥だろうか。
だが、今水辺でのたうつそれは、白鳥という鳥の優美さはまったく影を潜めている
所々羽は抜け、やせ細り、なんだか汚らしくララァには見えた。

(老いて死ぬのはいやあね・・・。)

そんな傲慢な思考に思いをはせ そこで、ある事に気付く。
・・・・・・大佐の事だ。
ララァの大好きなシャア大佐は、すごくいい男だ
ララァはシャアの事をちょっと分析してみた。

金髪 青い目 整った顔立ち。身長も高く年齢はピチピチ。モチ性欲は旺盛
(SEXの技術は今ひとつだが時間を掛けて何気なく仕込めばそのうちきっといい仕事をしてくれるだろう)
博識で聡明。フェミニストな上、自分にぞっこん。そして高資産。
(シャアがジオン採掘場金鉱脈の一つを階級に任せて横領したのを、実はララァは知っている)

シャアはララァにとって憧れで手放せない王子様だ。
何処にもスキがなく完璧!まさにパーフェクト!!
だが、そんなシャアにも落とし穴があったのだ・・・!
そう、それは老い。
ララァは彼が、年を取って変わってしまうのでは?と不安に思った。
嫌な想像は次から次へと浮かんで、ララァの頭を悩ませた。

(大佐が、食事の後に爪楊枝でシーハーやるのなんて許せないわっ!)
(ああっ大佐がはげるとなんて切ないのかしら。そういえば”ヘルメットは蒸れるな”とかおっしゃっていたわ!)
(あああ!それを言うなら軍靴よっ!確か地球で水虫の薬を買っていたじゃないの!)
(それに大佐ってば甘いものに目が無いんだったわっ!ぶよぶよな中年太りの大佐!サイテーだわっ!)
ああ・・・私はなんて ”カワイソウ” なのかしらっ・・・!

その時だった。
いつの間にかララァの側に誰かが立っていて、何かを呟いた。
あまりの事に呆然として良く聞き取れなかったが、言葉尻だけは何とかとらえる事が出来た。

「・・・・・スキだったんですか?」

その言葉に相手を見上げる。
立っていたのは連邦軍の少年兵。
くるりと撒いた赤毛に、どこか乳臭い顔立ち。舌足らずな声・・・。
真っ直ぐに伸びた足ときゅっと締まった小尻がとてもララァの好みだった。
だが、それだけでは無い胸のドキドキにララァは戸惑う。
彼の瞳を見ると美しく澄んでいてララァを幸福にさせたが、先程の言葉に少しカチリと来た。
少年はララァの思考を読んだのだろうか?・・・まさか!と思いつつも否定できない何かがあった。
そして彼はララァに聞いたのだ?”貴方、それでもシャアの事好きなんですか?”と・・・
青臭い小僧に何が分かって?とララァも負けずに言い返した。

「美しい者を嫌いな人がいるのかしら?
・・そしてその美しい者が年老いて死んでいくのを見るのは悲しい事ではなくて?」

その時、ララァの頭で何かが弾けた!

目の前の少年が成長し、シャアと罵り合いながら果てるのを・・・!
成長した少年もシャアも、凛々しく輝きを放ち、様々な人間を引きつける。
そして自分と相対する時、・・・実に色ッペ~苦悶の表情を浮かべるのだ。
これほど嬉しい事はない・・・!
ララァの大好きなシャア大佐は、遠い未来でも大好きなシャア大佐だったのだ!

それからも様々な映像がララァを包み込む・・・

それらは、ララァの大好きな禁断の愛を匂わせる2人の草原での格闘シーンだったり、
涙を滲ませながら彼に向かって叫ぶ大佐のシーンだったり・・・色々だ。
そして・・・それは突然に消えた・・・。

「止んだわ!」

ララァはどうしようもない嬉しさで外を駆けだしていた。
ちょうど外は雨が止んでいた。
少年と目が合うと、ララァは微笑んで彼を見つめた

「綺麗な目をしているのね」

ララァは何処までも駆けた。
(私の大佐は永遠に美しい・・・!)
嬉しくて駆け回っているうちにララァが見た”刻”はパチンと弾けて記憶から消えてしまった。




だが、ララァは幸せだったのだ。




後の彼が ”クワトロ・バジーナ” と名乗る頃・・・

カミーユ・ビダンに

「あっ!大尉!食事終わったからってシーハーするのやめてくださいよっ!親父臭いなぁ・・・もうっ!」

とか

「もうッ!大尉!俺の前で靴脱ぐの止めて下さいって言ってるでしょ!?臭いったらありゃしないんだから」

とか

「クワトロ大尉!風呂上がりにタオルで股間をパシーンって打つの、ハッキリ言って不快です!
オッサンですかアンタ!?嫁さんが来ないのはどうしてそれだって気付かないんです!?」


とか罵られるのを見ないで済んだのだから・・・。


(END)





ぎょわ~~!色んな方に石投げられそうな物を!!
でもでもっ!ワタクシこんなララァも大佐も大好きです!
(嘘をつけ嘘をっ!) 
ガンダムEVOLVE・・・12・・・!!
見たいよ~何で映像無いんだよ~(泣き)
ちゅ~か”ガンプラ”って作ったことないしな~
色とかスプレーで塗装したりするんだろうけど・・・不器用だしなぁ。
そういえば友人の友人(それは他人という)がプラスチック関係の仕事の人なんですが・・・
なんと等身大ザク作ってるそうです!
ぎゃ~一体回してくれ~・・・もちろんタダで!(ドきっぱり)
それも百式作ってくれ~~~!
おいら、広い家に住んだら絶対半壊させた百式庭に飾ってやる!
もちのロンで、そこで大破したように飾るっちゃ!(何語?)
つまりは等身大ジオラマ。
それ見ながらこういう妄想とかに浸りたい・・・。↓

http://www.youtube.com/watch?v=NXzAdk9v61c&mode=related&search=

もう、こんな事ばっかしててもしゃーないですね。
ちょいと妄想を形にしますかと。



G パラレル 永遠の恋人 陽の時4




「あ・・・!俺も手伝います!」


学校を終えて走って目的地へたどり着いたカミーユはそこで重い荷物を抱えているシャアを目にした。
自分の身の丈より大きい、木で出来た古そうな何か。
シャアは持ちずらそうに抱えて家の中へと運び込もうとしている。
足元をちょこちょこ小走りしながらまとわりついてる猫のアムロが、危なっかしいしなんだか可笑しい。
シャアに端を持つと伝え、アムロに「危ないからアムロは中!」と声を出すと、
それだけでアムロは意図を解し店の中へ入っていった。

「すまない 助かったよ。今コーヒーを入れてこよう」

店の奥にある作業部屋なのだろうか?
やけにさっぱりとした部屋の中にそれを運ぶと、シャアさんは馴れた感じでキッチンに向かう。
もちろん、アムロに“怪我はなかったかい?”と甘い声をかけてから。
カミーユがここに入り浸って1週間。何だかくすぐったい時間を過ごしている。
別に何をするわけじゃないけど、ここはとても居心地がいい
家でもない、学校でもない、自分だけの秘密の空間。
部屋の外からコーヒーのいい香りが漂ってきた
シャアさんは凝り性でコーヒーの豆から入れ方まですごく気を使う人だ。
それを楽しみにしながら部屋の中をぐるりと見回す。
棚の奥には2Fへ続いているだろう階段
壁に付けた長い作業台に工具らしき品々
点々と置かれている丸椅子と、窓際に小さな机が一つ。
興味を引かれて歩き出す。

「・・・・・・・・?・・・・誰?」

机と、机の上の本棚の間
そこには一人の人間の写真が所狭しと貼ってある。
・・・・・・しかも、男。 彼だけが写っている無数の写真。
その下に、映像を記録するチップも無造作に散らばっている。
もしかして・・・これも・・・彼なのだろうか?

「見られてしまったか。」

ぎくーーーーっ!と身体を強ばらせて振り返ると笑われた。
”そんなに驚くこともないだろう”とコーヒーを手渡し苦笑を浮かべるシャアさん。

「彼を・・・まだ見てない?」

それを問われて”彼”とは写真の人だと悟り首を振った。
つまり、よくここに出入りしてる人なのだろうか。

「まだ、合ってませんね。・・・・・」

続けてしまいそうな言葉を飲み込むためにコーヒーを口に付ける。
暖かいコーヒーはほのかな酸味を舌に広げ、芳醇な香りで鼻孔をくすぐる
シャアさんは飲み込んだ言葉を見つけたようだがそれには沈黙した。
自分もコーヒーに口を付け、ほうとため息をついて

「そのうち君も合うだろう」

とその話題を締めくくった。
ちなみに”・・・・”の飲み込んだ言葉というのは、”どういうご関係ですか?”だ。
シャアさんはコーヒーを置くと先程運んだ物をゆっくりと眺め、軽く弄りだした
それは、アンティークの大きな古時計だった。

「壊れてるんですか?」
「それを今から調べるところだ」

アムロはさっきから姿を見せない。何処かへ遊びに行ってしまったようだ。
シャアさんは古時計を熱心に調べ、中の構造を見るため蓋を開けた。
・・・・随分複雑な作りのようだ。
俺もそれに興味が沸いてシャアさんを手伝った
2人であーだこーだ言いながら分解し組み立てる。
・・・が、どうしても文字盤のアクションが起こらない。

「コレは・・・無理だな。・・・アムロに頼むしかないな・・・」
「・・・・は??・・・アムロ???」

猫のアムロに何を頼むって?と目で問うとシャアは一瞬分からないという顔をしたが
カミーユの言いたいことを悟ると”ああ・・”といった感じで口を開いた

「ああ、すまない。・・・・そのアムロでは・・・無い、・・のだよ。」

そう言うとシャアは先程の机を指さした。

「え?・・・・もしかして、あの写真のヒト アムロっていう・・名前?」
「鋭いね、その通りだ。彼はアムロだ」
「・・・・・・・猫も、・・・アムロですよね?」
「ああ。同じ名だな」

にっこりと笑う彼に”はぁぁ~~~”とため息が漏れる。

つまり・・・・そう言うことだ。

猫に”アムロ”という名前を付けて猫かわいがりするのも。
その彼の写真(多分映像も)をあんなふうに飾ったりするのも。

別に・・・同姓同士の恋愛に興味も無いが、嫌悪もしない
確かに・・・こんなすごい美形なのに女っ気が無いのも頷ける

だけど

・・・・ものには、限度って奴があってもいいと思う。


「アンタ・・・・」

「・・・・・・・?・・・」

「アンタ、おかしいんじゃないですか・・・?」


するとシャアさんは軽やかにはははと笑った。


「昔、彼にも言われたな」


そう言ってまたひとしきり笑った。
カミーユは、もう一度”はぁ”とため息を付くと置いていたコーヒーを一気に煽った
コーヒーは冷めていて、ちょっと苦い味がした。
ということでまたまたパラレル

G パラレル いつか誰かと出会う頃



ジングルベ~~ル ジングルベ~~ル すっずっが~鳴る~~~♪


調子の外れた音程で歌いワインをラッパ飲みするアムロに出来上がった友人達はぎゃはぎゃは笑った。
今日はクリスマスイブ。
主に大学の友人達大勢で集まって酒を飲み、カラオケに行き、浮かれてはしゃぎながらのその帰り道
一人二人と解散しながらその一団はJR新宿駅へと向かっていた。
ここはネオン街歌舞伎町 悪名高いその町で人は別れたり出会ったりをくり返す。

「あっれ~?ブライトさんもう行っちゃうわけ?」
「彼女が随分苦しそうなんだ。悪いがここからタクシーで送る」

カイの言葉に生真面目に答えたのはブライト。抱えているのはミライ女史
ミライ氏とブライトははっきり言ってすごくお堅い。
2人とも似たもの同士だがそれ故かセクシュアルな感じは一切無いのだ。

「ミライさんが酔うなんて珍しいね、何かあったの?」
「・・・いや、分からん。とにかく・・・アムロ。お前家にちゃんと帰れよ」
「へーい、へい。」

後輩のアムロに釘を刺すとブライトは去った。
皆は珍しい組み合わせだねーと言い合った。

「アムロォ、あたしと遊びに行きましょうよ!」

ベルトーチカが赤い顔でアムロにしなだれかかるとチェーンが反対からアムロの腕を引っ張った。

「アムロは嫌がってます。アムロ、これから私の家に来ませんか?」

チェーンも相当酔っているのか真顔ですごいことを言う。
2人の引っ張り合う女をアムロはするりと抜けると、脇を歩いていたカミーユをむんずと捕まえ

ぶちゅぅぅぅぅっぅぅぅ・・・・!

と熱烈なキスをした。
酒の香りが濃厚なキスはご丁寧なディープなヤツで、
アムロに憧れを超えた思いを持つカミーユは過ぎた刺激で目眩を起こした。

「・・・んじゃ、そう言うことで。」

あっけにとられる一同が固まっているのも忘れアムロはそのままフラフラと何処かへ行ってしまった。
残されたカミーユはぼうぜんと立ったまま意識を失っていて、
それにベルトーチカとチェーンが激しく怒りながら”どういう事よ!”とカミーユに詰め寄っていた。

「まあまあお二人さん・・・あつっ!」
「何をするかっ!・・・この軟弱者がっ!!」

カミーユを助けようと駆け寄ったカイはちょっとぶつかった人物にいきなり頬を張られてぶっ飛んだ。
殴ってきたのは金髪の大女。カイは殴られた頬に手を当て道路から彼女を見上げた。

「何するんだよっ!痛てーじゃねえか!!」
「だまれっ!アルテイシアと知っての所業か!!」
「な、な、なんだと~~~この~~~~!」

始まる大立ち回りに、カミーユをなじっていた2人の彼女はそれに気づいて止めに入った。
だが、どう見てもカイに分が悪い。止めに入る前にカイは空中に放られていた。
放心していたカミーユは瞳の中に彗星をとらえながら、ふいに目の端に写ったサンタにふらりと近寄る。

「・・・何?お兄ーさん。・・・もしかしてお客?」

道ばたでケーキを売っていたジュドーはふらりと近寄ってきた青年に声を掛ける。
やばっ・・・この人瞳孔開いてない?などと警戒していると彼がジュドーの腕をさっと掴んだ。
そして、ジュドーを覗き込む。すごい綺麗な顔立ちだった。

「ケーキか、3個貰うよ」

頷くのも忘れて彼に見入った。
瞳の中から宇宙が溶け出す・・・
ジュドー・アーシタ 14才 それは初めての恋になった。


時は少しさかのぼる


「旨いなこれは」

シャアはぐい飲みを置くと赤い顔で呟いた。
今日は留学生同士の交流会 件クリスマスパーティー。
たまにはちょっと趣向を変えてと、新宿の”イザカヤ”という所で集まった。
一同は酒盗やなまこの酢の物にぎゃーぎゃーわめいて楽しみながら各々の好みを色々試し
特に面白かったのが日本酒で、様々なモノを瓶(一升瓶)ごと頼んで味を見た。
どんどん酒は進んでいって、瓶も焼酎、泡盛、色々と入り交じる。

「謀ったな、シャア!」
「ハハハ、坊やだからさ」
「が、ガルマサマァアア」
「武士たるもの・・・」
「なれていくのね・・・」
「俗物が・・・!」

がんがん飲んでいくと次第にその場はグロッキーになっていった。
・・・・そう、日本酒は後からやって来る。
店を出るのもやっとだった面々は意味のない呟きと共に何処かへ散っていってしまった。
誰も介抱するものがいなかったのだ。

「あら?ガルマ様・・・?あそこにお花畑が見えますわ」
「本当だ、イセリナ。入ってみるかい?」

2人が入っていったのは花で飾られたラブホテル。
丁度部屋が一つ空いた所で、2人は何も知らずに足を踏み入れた。
エントランスの噴水に目を奪われてぼうっとしていると
「お泊まりですか?」とおばちゃんが声を掛ける。もちろん2人はうなずいた。

ガトーはやけに喉が渇いたので近くのバーに足を入れた。
飲み慣れたウイスキーで喉を焼きながら横を見ると、赤毛の女が一人で飲んでいた。
ショートカットのきりりとした女性。仕事がいかにも出来そうなタイプだ。
だが、彼女も酔っていたのか何かの拍子にグラスを倒した。隣の男の膝にそれは見事にかかった。

「あ、すみません!とんでもないことを・・・・」
「いえ、はは。どうって事ありませんから」

ガトーはその軟弱そうな受け答えにイラッと来て店を出た。
日本男児が聞いて呆れる!・・・ガトーもまたしこたま酔っていた。

「マチルダ・アジャンです」
「ウッディと申します」

二人のやり取りを後にすると店の前でけんかが起こっていた。
ヤクザと少年2人の言い合いだ。1人は逃げ腰で1人はずいぶんと勝ち気だった。

「だからキースにあやまれよ!」
「いいって、コウ」
「なんだとっ!この餓鬼」

殴りかかろうとするヤクザらしい男の手を取ってガトーは冷静にそれをいさめた。
が、今度はガトーに突っかかってきたので「せいっ!」と得意の武術でそいつを投げ飛ばす。

「日本男児たるモノ、弱きを助け強きをくじく・・・それが武士道だろうがっ!」

言ってる意味はさっぱりだったが雰囲気に流され回りは拍手をならした。
コウの黒い目がキラキラと輝く。頭の中は”ラストサムライ”という単語が鳴り響いた
「キース」
「はい?」
「俺、目標を見つけた!」


間違ったような出会いがまたひとつ。


場所は変わってここは中央公園
そこに男女のよくある痴話げんかが繰り広げられていた。

「はなしてブライト。私、カムランが許せないのよ!だって・・・」
「・・・・わかるさ、・・・だが、ミライ・・・」
「私、私スレッガーの事が忘れられないのよ・・・!」

不毛な男女の言い合いはやがて男の熱いキスによって終演を向かえる。
それを見ていたハマーンはひとり「寒いな・・」と呟いて歩き出した。
だが、このまま家に帰るのもつまらなくまたぼんやりと先程の男女を眺めていた。
公園のベンチに腰掛けると、同じ様なタイミングで子供が横に腰掛けた。
ちらりとそいつを見やれば幼い少年。手には大きな荷物を両手に抱えている。
そいつは声を掛けてきた。

「お姉ーさん、ケーキいらない?いまなら3割引き!お得だよ~~!!」
「精が出るな、少年。・・・いいだろう、一つ買ってやる。正規の料金で。・・・だが。」
「だが?」
「ここで私と食べないか?」
「・・・ここで?ま、いいけど?」

2人の不思議な出会いは、ケーキと、男女の言い合いと、
ホームレスとバラをくわえたストーカーに彩られていた。


話は続く・・・


アムロは酔っぱらいながらふらふらとネオンの道を当てもなく歩いた。
ちょっと疲れて道ばたにうずくまると・・・ゴミために何かいる・・・?
きんきらきんのトウモロコシのひげみたいなのをむんずと掴んで引っ張るとうめき声が
あれれ・・・?と思ってゴミを掻き出すと・・・!

「レアもの・・・ゲットだぜ!」

と某アニメのマネをして、それからうっとりと顔を眺めた。
すごく・・・好みだ。
アムロはとても節操がなかった。男でも女でも複数でもどんと来いなのだ。
だから彼をズルズルと引きずってお持ち帰りすると空いてそうなホテルへとしけ込んだ。
途中男はゲロを吐いたが、気にしない。全然気にしない。
バスタブに突っ込み丸洗いすると、アムロはおいしくいただいた。
そう、アムロだけは酔ってはいなかった。
ちょっとふらふらするだけだ。
彼を味わい為らした腰をうずめるとアムロは奔放に声を上げて楽しんだ。
実らない子作りにその夜、シャアとアムロは互いを知らずに熱心に励んだ。




「アムロォォォ~~」

悲しいうめき声をあげてベルトーチカはぱたんと倒れ撃沈した。
なぜか成り行きで集うことになったチェーンのマンションでは飽くなき酒盛りが続けられている
対決しているのはセイラとカイ。
カミーユはコップを眺めたまま心ここにあらずといった感じで戦線離脱。
あの後カミーユはなぜか通りかかった不思議なショートカットのスゴイ美人にも何故かキスをされていた。
運命って不思議だなぁ カミーユの頭の中はすっかりお星様になっていた。
途中参戦のカツは恋にも酒にも敗れて涙を流し、人間不信に陥っていた。
”きっとサラはレコアさんとアイツを取り合っているんだ”そんな事をぶつぶつくり返す様は不気味だ。
その時、酒臭いワンルームマンションの薄いドアの向こうから男女のやり取りが聞こえた

「ヘンケンさん、だから私、いらないっていいました。」
「だがね、エマさん・・・どうしてもだな、」
「くどいっ!」

無情なやり取りが続く中、いつしかカイとセイラの間に言いしれぬ友情が芽生えていた。

「やるわね。」
「ヘッ あんたもな」

奇妙な関係がここにも一つ生まれた。


星降る公園には様々な人が現れた
ジュドーとハマーンはケーキを食べながらそれを眺める。

「子供は嫌いだ!ずうずうしいからっ!」
「クェスッ!こっちへおいで・・・!そんなイライラ、すぐに忘れちゃうさ!」
「クエス、俺と付き合ってくれないか?・・・年が気になるかい?」

こちらは女を囲んでの2人の男の取り合いが続く。
まだ子供じゃないか、とハマーンは呟く。
ジュドーがあっちもスゴイなぁとプラスチックのフォークでもうひと組を指した

「ハプティマスさま・・・?どうしてそんな野蛮な男とっ!」
「シロッコ!貴方まさかヤザンと・・・!」
「へっ・・・シロッコは俺がいいってよ。・・・どきな」
「すまない二人とも。だが私は二人を見捨てたわけではない。私は・・・」

さすがのハマーンもすごいなと驚いた。
よよよ、と泣き濡れる2人の女に何故か同情の気持ちが湧き上がった。
ジュドーは”すげーーー”と長髪の男を見やった後2人に何となくケーキを勧めた。
星空の元、奇妙な3人の女と一人の少年がケーキをつつく。
それをうらやましそうにバラを咥えた男が熱心に見入っていた。



人のくり返す出会いと別れ
綺麗な星空の元繰り広げられるそれはいったい後に何を残すのか。
もうすぐ夜が明けクリスマス
さて、・・・枕元には何がある? 靴下の中? それとも、もみの木の下?
その贈り物は、甘いのか、酸っぱいのか、それともとっても苦いのか。
それは神のみぞ知るのかもしれない。






・・・・今、分かった事がある。
自分・・・・電波だ!フォウもまっつぁおの電波野郎だ!
な、長々と下らないモノをすまぬ!
一応オールキャラを目指してみました。もちろん、ギャグですからね。時間軸めちゃくちゃだし。
さて、貴方には幾つカップリングが浮かびましたか?
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雄と言えなくもないメス科。
なんかそのへんふらふらしてたらあっというまに年をとってた、熟れすぎの果実。(果実は言い過ぎだろーが!!)
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