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ああ・・過ぎゆく日々の戯れ言よ・・・
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熱い萌は早く打て!ということで。
まだ見てない方は前の2つをご覧あれ。(*ちとぐろめ)


地上   三回目の生?



悲鳴! 恐怖! 死! 死んだ?
罪?  なんだ、この罪の記憶は?

変な感じがする。
一度死んでしまったような感じがする。
ビクビクと痙攣が止まらない眼球を押さえ込みながら回りを見る。息をする。
そこは鉄臭い空気に何処までも真っ赤な空の、初めの世界。
朽ちていくだけの建物の群れ、その先にそびえ立つ奇妙な形の塔だった。
そして私は歩き出す
潰されてしまいそうな罪の意識に。
何かに急かされるような心のざわめきのままに。
町にたむろする異形に変化していく人間達は
何故だか私に気付かぬまま虚空を見つめて独り言を呟いた。

「あああ、私は、私は、何てことをしてしまったんだ!」
「苦しくていっそ死んでしまいたいよ。私には生きていく資格など無いのだ」
「あれはアイツの命令だったんだ!こんなことなら手伝うんじゃなかった」

ひどく苦しかった。
何故、私は生きているのだろう?
何故、私は塔へ向かうのだろう?

『ーーー、苦しいんだ、私を殺してくれ、ーーー。』

縋りたい者の名前は一向に思い出せなかった。
鈍い死の記憶の間際に思い出したと思っていたのに。
どろりとした闇に記憶は飲み込まれてしまったのだろうか?
額がぴりりと痛んでそこへ手を伸ばすと傷があった。

(額についている傷。どうして、額に、傷がついているのだろう?)

いつのまにか町の外れまで来ていた。
何処までも広がる砂漠の中には忌まわしいあの塔が。
そしてその前には、赤茶けた髪をした片方しか翼のない天使
透けている身体。幻のような彼。

「早く、最下層へ。彼女が待っている」

天使はそれだけを言うと、大きな銃を私に放って地下へと促した。
(こうしろと道を促すのは、彼だけだな…)
そして私は塔へと潜っていくのだ。
まるで、当たり前の事のように。


B3Fに男がいた。
若い男だ。
黒い瞳に黒い髪、
つり目の三白眼ぎみな男は 化け物の首を絞めながら何かを叫んでいた。

「お前なんか、この俺の敵じゃないって教えてやる!」
「俺は、ギュネイ・ガスだ!お前も大佐も敵じゃないんだーッ!」

そして化け物をくびり殺すと、私を見て狂ったように笑って叫んだ

「来たな?プレッシャー」

おぞましい笑いで私に飛びかかり上にのし掛かって首を絞めていた。
ブツブツと何かをくり返し罵りながらがむしゃらに首を絞めてくる。

「大佐だろうがッ…何だろうがッ…!」

…凄い力だ!
腕を引っ掻きあらゆる手段で逃れようとするが
なすすべもなくその手に落ちそうになった。
そのとき、どこからか鈴の転がすような笑い声が響き渡る。
大人びた少女の声。 …私はその声を知っている?
その笑い声を男も耳にしたのか、
ピタリと手を止めて正気の眼差しを虚空に忙しなく漂わせた。
彼女の名を呼んで。
だけれど、その名前は私の記憶と違うような違和感を憶えた。

「クェス? …クェスなのかッ…!? ああ… あああッ!!」

頭を抱えて男はフラフラと歩き出す
呟くように、叫ぶように、彼女に必死に謝りながら。

「強く…強くならなくちゃ…シャアよりも…アムロよりも…!」
「だ、誰よりも強くなって…クェス、お前を俺が守るからさ…」
「俺は進んで強化を受けた…ちゃんと、大切なヒトを守るためにさ…」
「クェス…出てきてくれよ!次はちゃんと守ってやるから!!」

この闇はいつになったら晴れるのだろう?
最下層へ行けば?
分からぬままに銃を拾い上げてまた一つ地下へと潜る。
少女の笑い声が、耳について離れなかった。

******************************
ちょっと一区切り~ 犬の散歩にいってきま~す。
ギュネイさん、クェスを求めて徘徊してます。
はい。笑い声は実はララァさんだったり。
ギュネイにあっさりと伸されるヘタレなシャアでした。
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女性
自己紹介:
雄と言えなくもないメス科。
なんかそのへんふらふらしてたらあっというまに年をとってた、熟れすぎの果実。(果実は言い過ぎだろーが!!)
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