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ああ・・過ぎゆく日々の戯れ言よ・・・
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意味がワカラン。下らない事ばっかやってすまん。色々突き進んでは立ち止まってのくり返しなマイマイです。おばんです。拍手に涙が出るようなお言葉を頂いたのでちょっとがんばります。6日に拍手を下さったお方…小宇宙、受け取りましたぞ!!で、お礼にはろうぃんミロタンを贈る。勝手に贈る。↓文はまったく関係がないこれまた☆矢話。だって昨日台風だったし、ソウイウネタ書きたかったし。

☆あらしのよるに(カノン×ミロ)
ごうごうと天上の水がうねりをあげて踊っている。この海底の酸素もどこか重く、ピリピリと緊張を孕んでいた。汗が落ちる ひとしずく。それは顎から滑り落ち彼の姿態にぽたりと降り落ちる。息を荒くはいた
「あっ、あ…」
彼が胸を上下させる。厚い胸板が湿った呼気と共にバリトンのきいた音を奏でる
腰に来るようなその響きに脳までとろけさせられた。円を描くように腰を揺らめかせる
「もっと、声を出せ…」
指を絡めた 情熱的に。もがき苦しむような指の動きは官能的で見とれてしまう
こんな筈じゃなかったのに。こんな筈ではなかったのに。
後悔しているのだろうか?望んでいたのだろうか?どうなるか分からなくて不安になった
「カノン…カノン、もっとだ…」
ミロがねだった。本意では無かったクセに強がって艶やかに笑う。長い足が続きを促して腰に巻き付いた。ぎゅっとふとももで締め付け奥へといざない、俺を前後させる。
ふと思った。二股の生き物になれたらと。このままミロと下半身で繋がって双頭の人魚になる夢想をする。ヒレを動かす度に彼と快感を味わい海をさ迷う、そんな馬鹿馬鹿しい想像に気をやった。…気持ちよすぎるのだ。そう、全てを忘れさせてくれるぐらいに。
「ミロ…ミロ…」
遠くに波の音がする。極まる瞬間はいつも決まって海のようなビジョンが脳に焼き付いている。ミロとキスをした。波が全てを飲み込んで、その荒い波で俺をグズグズに溶かしてしまう。逆巻く極彩色に満たされた心。崇高な程の官能に涙する。泣いている。なぜ?それは、いきているから。
「眠れ…今は眠るがいい。やがて朝には嵐は止む筈だ」
なぜ、俺は生きている?思考が闇に飲まれる瞬間、雨音が心に降った。

聖戦が終わり、女神の奇跡によって幾多の聖闘士が冥府からの復活を遂げた。
彼女は優美に笑い、戦に褒美はつきものでしょう?とニケを軽やかに掲げる
だが、罪を犯した者達は小宇宙を封じられ聖域を追放という事になった。
もちろん、命があったのは女神の恩情だ。彼女は最後まで渋ったがケジメは付けなければならなかった。それがこの措置になったのだ。

カノンはスニオン岬に程近い一件の小さな家に住んだ。華やかな彼に似つかわしくない裏寂しい場所にポツンと立った小さな木の家。彼は良く旅に出た。ふらりとリュックをしょって遠き地に赴き慈善活動を行った。主に、数年前の水害で多くの被害を出した村などに。
家に帰れば、彼はいつも星の下で海神に懺悔をした。それは声に出すものではなく、終わりのある物ではなく。そっと心を深く沈ませ ただ無心に海に溶ける夕日を眺めた。彼の祈りは長い。それは永遠に終わらぬ懺悔

そんな彼の元に『友人だからな』と押しつけがましくミロがしょっちゅう顔を見せに来た
最初は正直疎ましかった。そっとしておいて欲しいと思っていた。彼がいると贖罪にならない気がした。だからそっけない態度で接した。
だがミロはそんな態度のカノンにも気にした様子を見せず、ふらりと現れ勝手気ままに話し、勝手に持ってきた土産を押しつけて勝手に帰るをくり返す。これにカノンは呆れたが…暫くすると、いつしか彼を待つ自分がいた。ミロは今度いつくるだろうか?と。次に来たときに何か旨い酒でも用意しようか等と。いつしか彼に好意を持っている自分に気が付いた。それはポツンと灯ってしまった灯台のあかりのような物。荒れ狂う嵐に射し込む希望の光だ。虚に小さな熱が芽生える。カノンはこの友人をずっと大事にしていこうと思った。
だがいつしか灯はじわじわと違う心に燃え移る。変な熱病に犯されたような感触。彼に劣情を感じだした。単調な生活の捌け口に彼を思い出すようになった。それに嫌悪しつつ、燃えた。気まぐれに訪れた彼を目にする度に燃え上がる炎。だが、それを戒めながらずっと暮らしていた。罪人、お前にそれが許されるのかと。だが、ある嵐の日にその均衡は破れてしまう

「カノン!?カノン、何をやっているのだ!!」
ミロが叫ぶ。嵐の夜 目の前にはフラフラとずぶ濡れの男 意識が無いのか夢遊病のようにさ迷っている。捕まえれば暴れられた。自身で喉やら腕やらを掻きむしったらしく血がかなり出ていたようだ。肌が冷たい。カノンが叫んだ
「なぜ俺は生きている!俺が生きる資格などあるものか!さぁ殺せ、雷でこの身を引き裂いてくれ!」
馬鹿が!ミロが胸ぐらを掴んで唸った。カノンが暴れ岬からこぼれ落ちる。二人揉みくちゃになりながら水の闇に飲み込まれ気が付けば海底にいた。それにやるせなくてカノンは怒った。どうせならあのまま水の中で殺してくれれば良かったのに!と。海神は慈悲深いのか、それともこれが海神なりの謀った復讐なのか。多分後ろが正しいのだろう。カノンはそれに絶望した。だが、ミロも怒っていた。彼がそんな風に女神の恩情を受け止めていた事実に歯噛みし、また救いようがない己にも苛立った。そんなぶつかり合いを二人はした。そんな折にかねてからの獣はふと現れ二人は身を重ねた。二人全く想像の付かない展開だったと言えよう

泥のような疲労感から目を覚ますとミロがいた。透けるような青い瞳がチラリと動き、また遠くを見つめた。長い髪が広がってシーツに広がる様が綺麗だ。下から彼を見上げながら見惚れていた。これは現実なのか。
「あらしは止んだか。腰がとても痛い」
彼の呟きが分からなくて首を傾げると笑われた。唇があまりに綺麗でキスをすればへの字に曲げられた。ふと身を見ればお互い裸で…昨夜のことを少しずつ思い出すことが出来た。…色々死にたい気持ちになった。
「帰ろう、とりあえずお前の家に。ここは寒い 温かい陽の光の下へ行こう」
だけれど、死にたくないとも思った。それにまた後悔し、心はごちゃごちゃになるのだけど。
でも、そうだな。 とにかく家に帰ろう 彼と二人で。
きっと空は晴れている。それはもう澄み渡るくらいに

だって嵐のあとなのだから。

***********************
とにかく思いつきで書き殴ってみたり。ほかの聖闘士さん達はどうなってんでしょうかね
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女性
自己紹介:
雄と言えなくもないメス科。
なんかそのへんふらふらしてたらあっというまに年をとってた、熟れすぎの果実。(果実は言い過ぎだろーが!!)
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